【東京御朱印、ここがすごい!】平田神社(代々木)の神代文字御朱印

JR代々木駅から徒歩8分、小田急線南新宿駅からだと徒歩5分という、2つの線路の中間地点に位置する平田神社。文字通り、江戸末期の国学者・平田篤胤を御祭神とする神社ですが、ここで頂ける御朱印が、「神代文字(じんだいもじ)」という、ちょっと変わった文字で書かれていることでも知られています。

小さな社ながら、そこに紡がれてきた歴史は深く、遥かな古代へと想いをはせることができるでしょう。

漢字以前に古代日本で使われていた!? 神代文字で書かれた珍しき御朱印

【御朱印解読】「神代文字(じんだいもじ)」とは、漢字が伝わる以前に古代日本で使われていたとされる、様々な文字様式のことを指します。江戸時代から、真贋については議論の対象となっており、偽作と主張されているものも多いそうです。御祭神である平田篤胤は、もともと否定派でしたが、肯定派に変わり、神代文字研究にも没頭した人物です。こちらの御朱印の神代文字は、「かむながら」と書かれているそうで、意味は「神様のおぼしめしのままに」という意味だそうです(御朱印を書いて頂いた女性の方にお聞きしました)。授与料は300円。

【ここに注目!】社印などで神代文字が使われている御朱印はよく見かけますが、墨で書かれたものはそこまで多くありませんので、漢字とはまた違った神代文字特有の筆走りが味わえます。そのほかだと、福島県の伊佐須美神社などが神代文字御朱印として知られています。

【そのほか頂ける御朱印】通常の御朱印は、楷書体で書かれたもの。御朱印は、宮司さんが手書きをするので、不在の際は、書き置き御朱印を頂く形になります。

【手作りの栞】頂いた御朱印の数だけ手作りの栞をもらうことができます。可愛らしい折り紙で折られた着物の栞、なんだか幸せな気分にしてくれますね。

境内散策~閑静な住宅街に凛と佇む荘厳な社

【御祭神】平田篤胤大人命

【御神得】文化(学問、芸術、道徳、宗教)、健康(医薬)、豊かな生活(財運)、世直し

【由来】幕末の志士たちに多大な影響を与えた思想家・平田篤胤を神格化した「平田篤胤大人命」を祀る神社です。彼が亡くなってから36年経った明治11年、門人たちが東京柳島横川町(墨田区)にあった平田家邸内に祭神として祀ったのがはじまりです。その後、東京小石川第六天町(文京区)への遷座しましたが、第二次大戦の空襲により社殿が焼失、昭和34年11月にこの代々木の地に遷座されました。平田篤胤は、思想家だけでなく、国学者・神道家・医者など、さまざまな肩書きを持ち、国学を宗教化して「平田神道」とも呼ばれる神学体系を作り上げた人物です。1987年、昭和天皇の手術の執刀医を務めた森岡恭彦教授が、執刀前に参拝した神社としても知られ、今でも医療関係の人たちが手術成功祈願にやってくるそうです。また、平田篤胤が学者であったことから、多くの人が合格祈願にも訪れる神社でもあります。

【手水舎】鳥居をくぐってすぐ左にある手水舎。

【合格祈願】拝殿へとのぼる階段にかけられた合格祈願の看板。

【石灯籠】もう1基、反対側に石灯籠があるのですが、そちらは、旧平田家からそのまま移されてきたもので、平田篤胤の高弟の名が刻まれているそうです。両方撮るのを忘れておりました!

【拝殿】境鳥居をくぐり、階段をのぼるとすぐに拝殿があります。決して広い神社ではありませんが、鳥居をくぐった瞬間、周囲の住宅街とは異なる御神気に包まれた空間だとわかります。

【神代文字便覧】神代文字の一覧表が授与品としてあるそうです。A3サイズというから、なかなかの大きさです。

【御朱印帳】限定150冊でつくられたオリジナル御朱印帳。〝プチポアン〟と呼ばれるウィーン伝統の刺繍が施された御朱印帳で、3種3色9種類あるそうです。

【ピックアップ!】古典文化の復興と、宗教改革を行ない、明治維新の原動力となった平田篤胤。幕末から明治にかけての影響力は多大で、多くの門下に慕われていました。現在の宮司は、代々、篤胤の子孫が継承しており、今も当時の威厳を守り続けています。ちなみに、篤胤は、『仙境異聞』という「天狗にさらわれた少年」へのインタビュー対話本を出版しており、じつは、ここ数年、岩波書店から発売されている『仙境異聞・勝五郎再生記聞』がちょっとした売れ行きを見せているそうです。中には、異界人である天狗との男色を示唆する記述もあり、いわゆる〝腐女子〟層にうけているということなのでしょうか?

たまたま写真を撮っていたので、代々木駅からのルートをご案内!

①JR代々木駅西口を出る。

②目の前の交差点を横断し、写真正面の方へ進んでいく。

③「マルマンストア」というスーパーを抜けてさらに直進。

④花屋を通り過ぎ、さらにまっすぐ進んでいく。

⑤小田急線の高架下をくぐる。

⑥抜けてすぐに右に曲がると、坂道の上に平田神社が見えてくる。

⑦到着!

御朱印愛好家からの推し言葉

神代文字という謎めいた文字で書かれた御朱印と、
尊王攘夷運動に大きな影響を与えた平田篤胤が祀られている社……
この2つの要素をかみしめながら参拝すると、
古代日本と幕末にタイムスリップした気分に浸れます。


【データ】
平田神社
〒151-0053東京都渋谷区代々木3丁目8−10

平田神社HP

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